Patchouli’s Day.

patcuoulisday2013
6月 9th, 2013
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▼Patchouli’s Day!!
本日6月9日はむきゅーの日!ということで、マリパチェなイラストをこそこそ描いておりました(^ω^*)
今日はかいてもらったSSと今後のイベント情報です!!+。:.゚ヽ(*´∀`) ノ゚.:。+゚わーい!!

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カチ……コチ……カチ……コチ……

紅魔館大図書館に備え付けられた大時計が、規則正しい振り子の音を刻む。
わたしはさきほど読み始めたばかりの本をパタンと閉じると、大時計の盤面に視線を投げた。

(まだ10分も経っていないのね……。はぁ、今日は時間の進みが遅いわ)

わたしはため息交じりに手元に置いてあるベルに手を伸ばし、チリンとひと振りした。

「はーい、お呼びですか―。パチュリー様」

トテトテと軽快な足音と共に、図書館の奥から小悪魔が現れる。
本当は飛んだ方が早く移動できるのだけど、こんな埃っぽい図書館で飛びなんてしようものなら、ホコリが舞い上がって酷いことになるのは目に見えている。

(……まぁ、“彼女”なら気にしないのだろうけど。むしろこれ幸いと換気をしようとするに違いないわ。窓を開けるなんかより、よっぽどダイナミックな方法でね)

「……ュリー様、パチュリー様。どうしたんですか? なんだか物思いにふけっているようですけど」
「あ、ああいえ。なんでもないの。この本を書庫に戻してきてちょうだい」

わたしは慌てて取り繕うと、小悪魔の目を見ないままに本を彼女に向けて突き出した。

「え、もう読み終わったんですか? これ、さっき本棚から取り出したばかりじゃないですか」

「余計なことばかり覚えているのね……。今日はこの本を読む気分じゃなかったのよ」

「そのセリフも、今日3度目ですよ」

「……ホント、余計なことばかり覚えているわね。いいから、早く……」

「あ、もしかしてぇ。コレのせいですか?」

小悪魔がまさに小悪魔的な笑みを浮かべつつ、机の上に置かれている皿の中身を指さす。
お皿の中には小ぶりなチョコレートがいくつも載っている。持ってきた咲夜いわく、レミィとフランと咲夜でお菓子作りをしたから、そのおすそわけだそうだ。

「そんなわけないでしょ。送り主は彼女たちよ。特別な感情なんてないわ」

わたしは小悪魔の下世話な妄想を一蹴した。
彼女たちとの付き合いは長いし、今さら送り物の1つで動揺するわけなんてない。
でも、もしこれを“彼女”からもらっていたら……。

「パチュリー様? 顔が赤いようですけど、大丈夫ですか?」

「へ、あっ、そ、そんなわけないわ。早く本を片付けて……」

「おー、本当だ。顔真っ赤じゃないか、風邪か?」

「だから、そんなわけないって……って、えぇっ!」

頭の上から降って来る能天気な明るい声にハッとして、思わず声のする方を見上げる。
黒い帽子に金髪、そして底抜けに明るく、いつもわたしの心をかき乱す笑顔。
その声の主を確認した途端、わたしの心臓は早鐘を打ち、頬が薄桃色から朱に染まっていくのを自覚する。

「おいおい、なんて素っ頓狂な声を上げているんだ。そんなにあたしが来るのが珍しいか?」
「そ、そうじゃないけど。いつもの時間には随分と早いから、少し驚いただけよ」

わたしは早口でそうまくし立てつつ、プイッと魔理沙から視線を逸らした。
直視していたら言わなくても良いことまで言ってしまう、そんな直感がしたから。

「いやぁ、パチュリーに早く会いたいって思ったら、ついね。迷惑だった?」
「迷惑じゃないわ。ただ、驚いただけよ」
「そっか。そりゃよかった」

魔理沙は心底安心したように、また真夏の太陽のような笑顔を惜しげも無くわたしに見せつける。
基本的に大胆なのに、変なところで繊細。わたしの知っている魔理沙は、そういう女の子だった。

「それにしても、急いできたらお腹が空いちゃったよ。なにかつまめる物でも……。おや? これは?」

テーブルの上を物色していた魔理沙が、目ざとくチョコレートを見つけたようだ。

「ああ。それはレミィたちからの気まぐれよ。今日、みんなでお菓子作りをしたらしいわ」
「じゃあ、あたしが食べても問題ないかな?」
「大丈夫じゃないかしら」

……渡す時に咲夜がなにか言ってた気もするけど……。食べたら危なさそうな物を、咲夜が入れるわけないから、食べても問題は……。

「それじゃ、遠慮なく……。アーン……モグモグ……。なんだか不思議な味だな。喉の奥が熱くなるというか、ちょっと苦いというか……」
「熱くなって苦い……? ちょ、ちょっと魔理沙。それ以上チョコを食べたら……!」
「……ヒック。なんか言ったかぁ~、パチュリ~」

のったりと振り返った魔理沙の顔は耳まで真っ赤になっており、呂律すら怪しくなっている。
しまった……。そう言えば咲夜が、数個だけウィスキーボンボンが混じってるって言ってたわね……。しかも咲夜の能力で熟成されきった、特製ウィスキーが……。
わたしは数百年生きてるからアルコールぐらい大したことないけど、魔理沙は普通の女の子だもの。アルコールに弱いのも当たり前ね。

「小悪魔、大至急魔理沙に水を……。って、小悪魔?」

さっきまでわたしに軽口を叩いていた小悪魔が、忽然と姿を消している。

まさか、わたしと魔理沙に気を使って……? まったく、変なことばかり覚えているかと思えば、変なことにも気を使うようになってしまったのね……。

「なぁパチュリ~。なんだか身体が熱いんだ~。いったいあたしはどうしちゃったんだ?」

「魔理沙、あなたお酒に酔ってるのよ。待ってなさい、今水を……」

「酒だぁ? パチュリーってば、あたしに酒を飲ませたのか? イケナイ娘だなぁ」

「悪かったわよ。完全に忘れていたの。さあ、そこに座ってて。立っているとフラフラして危ないわ」

「いーや。水なんて後回しだ。因果応報、泣きっ面に蜂。パチュリーにも罰をあげないと、あたしの気が済まない」

「前半はともかく、後半のことわざは完全に用法を間違えていると思うのだけど……」

「うるひゃい! いいから、黙ってこっちを向く」

「わ、分かったわよ……」

酔っ払いには黙って従うに限る。その鉄則通りに、わたしは渋々と魔理沙の方を向き直った。

魔理沙の目はトロンとしていて、なんとなく息も荒くなっているようだ。

「よーしいい娘だ。ほら、口開けて」

「ま、魔理沙。あなた一体……」

「言っただろ、これは罰だって。ほーら、早く早く」

「う、うん……」

嫌な予感と期待感が入り混じりつつ、わたしはおずおずと口を半開きにした。

「それじゃ、絶対に口閉じちゃだめだからな。はむっ」

魔理沙は口にチョコレートを咥えると、そのままわたしに向かって、ずいっと顔を突き出した。

「ちょ、ちょっとこれは」
「いいはら、はやふ」

顔を逸らそうとしたわたしの頬を、そうはさせじと魔理沙の手がしっかりとホールドする。

あまりの出来事に頭の中が真っ白になったわたしは、身動き1つ出来ずに魔理沙のされるがままになっていた。

そのままゆっくりと魔理沙の顔が近づき、肌のきめ細やかさが見て取れるほどになったとき、わたしの唇に硬くて、甘くほろ苦いチョコレートが触れた。

魔理沙の唇に押しだされたチョコレートは、そのままゆっくりとわたしの口内にその全体をおさめる。

「ぷはぁ。うんうん。これでパチュリーも同じ目に会ったんだから、お互い様だな~」
「………………」

魔理沙は一仕事終えたように、満足げに何度も頷く。

対するわたしは魔理沙の大胆な行動を前にして、身じろぎ1つできない。

ただ分かるのは、少し苦いチョコレートの味と、その溶ける速度がいつも以上ということだけ。

そして、一瞬だけ触れた、魔理沙の柔らかい……。

それを思い出そうとした瞬間、わたしの目の前は電源が落ちたように、ふっと真っ暗になった。

……

…………

………………

「……こ、ここは……」

はっと目を覚ましたわたしは、眼前に広がる高い天井を見つつ、定番的なセリフを呟いた。

「あ、おはようございます、パチュリー様。ここは大図書館ですよー。よくお休みだったようなので、そのまま起こさなかったんですよ」

小悪魔はわたしの顔を覗き込みつつ、いつもの調子でわたしに状況を説明する。

「そう……。小悪魔がここに運んでくれたのかしら?」

わたしは自分で身を横たえた記憶のないソファーから上半身を起こしつつ、小悪魔に尋ねた。
その衝撃で、身体の上にかけられていたタオルケットがはらりと床に落ちる。

「いえ? わたしが戻った時はすでにそうなっていましたよ。魔理沙さんもすでに居なくなってた後ですし」
「そう……。このタオルケットも、最初からかけられてたの?」
「はい。そうですけど」

不思議そう顔で小悪魔は返答し、小首をかしげる。
対するわたしはソファーに横になった記憶もなければ、タオルケットを用意した記憶も無い。

(一体あの後どうなったのかしら、え、ま、まさかっ!?)

慌てて己の身だしなみを確認するけど、特に乱れている様子も無い。

(あれは夢だったのかしら……。そ、そうよね。いくら酔っているとは言え、魔理沙があんな大胆なことをするわけ……)

「あれ? パチュリー様。唇になにかついてますよ」
「え、本当?」

慌てて口元をハンカチでぬぐうと、なにやら茶色っぽい塊が口元からこぼれ落ちた。

「これは……チョコレート?」

「ああ、たぶんレミリア様たちの差し入れじゃないですか? パチュリー様って、口元にチョコをつけちゃうぐらい、チョコが好きだったんですね」

「いえ、別にそこまで好きってわけじゃ……あ……」

もしかして、あの時に唇についたのかしら……。
でも、そうだとしたら、あれは夢じゃなくて現実ということに……。

「パチュリー様? どうしたんですか?」
「あ、ああいえ。なんでもないわ」

そう言いつつ、慌てて床からタオルケットを引っ張り上げ、わたしは再びソファーに身体をうずめた。

「わ、わたしはもうちょっと寝るから、夕食時になったら起こしてちょうだい」
「はぁ。分かりました」

小悪魔の怪訝そうな声を聞きつつ、わたしはそっと目を閉じた。
さっきの出来事を、何度も何度も思い返しながら。

fin

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8さんぐっじょぶすぎるぞよ!!!!!!
パチェさんかわいいよパチェさん…!!!
良い子のみんなも来年のむきゅーの日も楽しみにしていようヾ(´^ω^)ノ♪

●三魔女オンリースペース頂きました(≧▽≦)
<2013年6月30日(日)大田区産業プラザPIO 1F大展示ホールです>

まだスペースは発表になってませんが、発表になり次第ツイッター等でお知らせいたします。
新作グッズと色紙頒布の予定です!(予定です・・・そう、あくまでも予定です。)
例大祭新刊も持ってゆきます★

●コミケスペース頂きました★+。:.゚ヽ(*´∀`) ノ゚.:。+゚

【東ホールN‐47b】かながわマキアートです!
新刊セット予定してます\(^o^)/三日目!!だぜ!!!
あつい夏にしような…。

●紅楼夢申し込みましたヾ(´^ω^)ノ♪
大阪行きたかったし…。
こちらもパチュリーでの申し込みです。

いまから楽しみです。
またブログかこちらでお知らせします!

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